ハリエンジュを食べるニホンザルの親子

東京大会にあわせて、桑島正充さんに絵画製作を依頼したところ、素晴らしい絵を送っていただきました。


桑島正充さんの略歴を紹介します。

「1956年、兵庫県神戸市生まれ。学童の頃から淡路島の自然に親しみ、動物の観察や絵を描くことをはじめる。動物画家を志して1977年に上京。アルバイトをしながら中学生のころからファンであった、動物画家木村しゅうじ氏、田中豊美氏の指導を受けつつ勉強する。主に哺乳動物の出版物に描き続け、展示用パネルの生態画も手がけている。現在、井口基氏のフィールドであった秩父市浦山等でモンキーウォッチングを続けている。」


今回のハリエンジュを食べるニホンザルの親子の絵を描く時に込めた思いを聴かせていただきました。

「30年ほど前、東京の野生ニホンザル観察会に参加してハリエンジュを食べるニホンザルを初めて見ました。その時、ハリエンジュは外来種なので、生態画のモチーフにするのは抵抗がありました。しかし長年観察で見続けてくると、あたりまえの食物として食べるサルの姿は現代の彼らの生活誌の一部になっていると思うようになりました。環境の変化に適応して、たくましく生きるすべを獲得し次世代に引き継がれる命。生態画や生態写真では外来種や人工的な物が入っていない物を求められますが、現代の環境で生きる動物達の振る舞いや普通の仕草を描いていければと思っています。」


桑島さんの絵は、東京大会の各種パンフレットにも使わせていただいています。
また、大会グッズとしてTシャツの原画としても利用させていただきます。


著作権は桑島正充氏にあります。