日本霊長類学会

【イベント】人類学関連学会協議会合同シンポジウム「ソーシャルディスタンス」(2021/10/11 開催)


第16回人類学関連学会協議会合同シンポジウム
「ソーシャルディスタンス」

日時: 2021年10月11日(月)13時~16時(予定)
場所: オンライン開催(Zoom)
主催: 日本人類学会(世話人:第75回日本人類学会大会長 河村正二)

 人類学関連学会協議会は、日本人類学会、日本生理人類学会、日本文化人類学会、日本民俗学会、日本霊長類学会(五十音順)の5学会によって構成される組織です。2021年は日本人類学会が担当学会となります。合同シンポジウムを通して異なるアプローチ、視点を学び合うことで、自然科学的「ヒト」と人文科学的「人間」を跨ぐより高次の「人類学」理解へと繋げるのが協議会の狙いです。今回は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策から日常生活のキーワードとなった「ソーシャルディスタンス」をテーマとしました。コロナ対策の文脈では本来「フィジカルディスタンス」と呼称されてしかるべき対策法がソーシャルとして流布していることは人類学的に興味深いと思います。この背景には、距離の取り方に対する様々な意味合いがあることが想像されます。本合同シンポジウムでは、「ソーシャルディスタンス」の話題を感染症対策に限定しません。物理的距離にも限定しません。社会的、歴史的、階層的、集団的、心理的、生物学的など様々な距離や距離の取り方、それらの背景、機能、もたらす正や負の影響など、「距離」という切り口で語り合うことで、人類学の新たな一面を表出してみたいと思います。オンラインという究極のリモートディスタンスをとることで、学会間の密な交流を目指すことも「ソーシャルディスタンス」のテーマに沿うと期待します。


【 講演者・講演テーマ 】

日本人類学会 岡崎健治(鳥取大学医学部)
 結核症からみえてきた新石器時代の稲作農耕民における ‘ソーシャルディスタンス’

日本文化人類学会 左地亮子(東洋大学社会学部)
 身体の距離が「社会的なもの」になる時-フランスのジプシー・マヌーシュの民族誌を通して考える

日本霊長類学会 山田一憲(大阪大学人間科学部)
 ニホンザルの個体間距離にみられる地域間変異:密な社会と疎な社会

日本民俗学会 川島秀一(東北大学災害科学国際研究所)
 民俗調査における社会的距離―調査者と話者とのあいだをめぐって

日本生理人類学会 樋口重和(九州大学大学院芸術工学研究院)
 脳のミラーシステム-自他との境界を越えて-


※どなたでも無料でご参加いただけますが、事前登録が必要となります。登録期限 10月8日(金)
 登録サイト:https://forms.gle/EQ5R4N5RroBjf5pH9

※合同シンポジウムに関するお問い合わせは16godosympo[at]gmail.comまでお願いいたします。
 ([at]を@に変更してください)
※科学研究費補助金 研究成果公開促進費(研究成果公開発表(B))による援助をうけて実施されます。
※過去のテーマの一覧はこちらをご参照下さい。
 http://jasca.org/related_assocs/

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